リポーターの紹介
金丸さん 今回レポートに協力してくれる金丸さんです。
粒高歴は10数年、新居浜市内では卓球台の魔術師として知的(卑劣?)なプレーで勝ち進んでいます。最近は地元の若手チームのメンバーの一員として活躍している。
大人になってから粒高選手が驚異的と思いしらせた唯一の存在です。
彼のプレーを一言でいうと“ちょい不良粒高”と、いった感じ(^_^)
●名前/年齢/卓球歴/お住まい
金丸俊之さん/26歳/14年/愛媛県

●主な戦績
愛媛県中学総体ダブルス・ベスト8
愛媛県高校新人団体準優勝(主将)
全国高専ダブルス・ベスト8
全国高専大会団体優勝(主将)

●現在の使用用具
ラケット ティモボルスパーク-CS(Jasupoオリジナル)
フォア面 フェイントロングV(赤/OX)、バック面 カタパルト(黒/中)

●目指すプレースタイル
攻撃的な粒高(ちょい不良)プレー

●道具選びの基準
粒高はブロックの時に大きな変化がありながら、トップシートには多少の引っ掛かりが
あることが望ましいです。アンチ加工は自分で回転を与えることが難しいからね。
裏面は軟らかめで食い込みを感じられるもの。

リポーター最終結論
リポーターのファーストインプレッション
まず、「滑る」というのが感想です。フェイントロングVと比べると本当によく滑ります。
この「滑り」をうまく使えれば・・・
ちなにみ「滑る」度合いでいうと、ブーメランとほぼ同等に感じますが、今回はそれほど弾まないラケット使用で、しかもOXなのでブーメランの時と比べて扱いがだいぶ“楽”です。
ドクトル・ノイバウアーのシリーズは、ラケットとの組み合わせ・スポンジ有りと無しでかなり表情を変えるラバーなのかな?


攻撃技術について
まず、フォア打ちは滑りがすごいので、擦る打ち方はほぼ不可能でしょ(^_^;
スピード系表ソフトラバーのように押し出す打ち方が合っているように感じます。
私の感じとしては、少し上から下を意識して、横殴りで強く押し出すと、直線的でナックル性の速い球がでます。ラリーの相手はこの球を非常に嫌がっていましたよ!
またラバーが独特なので慣れは必要ですが、摩擦が小さいラバーだけあって下回転打ち、プッシュは比較的簡単にできます。
しかも、摩擦が小さいため、強力な回転に対してもストレスを感じず打てるので、自分の角度をつかめば思い切って強打していけますよ!


守備技術について
ブロックは、このラバーの最大の長所だと思います。
ドライブに対して、頂点をガッツリ切り下ろしてブロックすると、回転が見事に反転して猛烈な下回転で返球されます。
あるドライブ自慢の選手のドライブを思い切り、切り下ろしブロックした時の下回転にいたっては、ヘタなカットより切れてるんじゃないか?と思うほどでした。
しかも、弾道がとても直線的で攻撃的。カットマンが前陣で高い打点から切り下ろすカットに似ていると思います。
ドライブに対してサイドスピンブロックや当てるだけのブロックをするとほぼナックルで返球されます。
また緩い球に対して当てるだけのブロックをするとやや変化するようです。
更に特徴を述べると、滑りを上手く利用して威力を正面から受けないように工夫してブロックすると比較的簡単に台上2バウンドブロックができます。
強力なドライブに対して台上2バウンドブロックが比較的簡単にできて、猛烈に切れた下回転で返球できる。
これは私の粒高人生でもかなり衝撃的な性能でした。


コントロールについて
とにかく慣れです。(苦笑)
このラバー独特の硬さ、滑りに慣れればかなり自由にコントロールできますが、慣れるまでは細かいコントロールミスを連発することを覚悟してください(汗


粒高生命線のナックル対応について
これも慣れが大事です。
慣れればナックルに対しても攻めていけますが、やはり粒高なので球が遅い。そのためカウンターをくらいまくりました。
この欠点を補うには裏面打法や、回り込んでのフォアドライブなどが必須だと思います。


サービス・レシーブについて
サービスは・・・ 苦しいですね。なんせナックルしか出せませんから(笑)
粒高ナックルサービスから反転して打ち合える人はどうぞ〜
レシーブは楽です。なんせ摩擦がほとんどありませんから。
特に横回転系サービスをプッシュ気味にレシーブすると大きく曲がりながら返球されます。
この変化を対戦相手はかなり嫌がってました。
少し話しがずれますが、こちらからブチ斬りの横下回転サービスを出してツッツかせて、これをプッシュしても同様に大きく曲がりながら飛んでいきました。このラバーの回転反転能力はすさまじいの一言です!
ただ、ナックルサービスには・・・ 上述しましたが、裏面打法、回り込みからのドライブレシーブでの補助が必須ですね。


こんな貴方にお奨めしちゃう
ブーメランのレポートでも書きましたが、価格からして社会人向きですね(笑)
またこのラバーは、使用者はもちろん、対戦相手も選びますね。
モンスターは回転量が多い展開でこそ性能を発揮してくるので、個人的にはしっかり回転がかかっているレベルで試合する選手で、もちろん一通りブロック技術ができること。
なおかつ、裏面打法、裏ラバーでのドライブ攻撃がしっかり出来る選手にお奨めします。(裏ラバーでしっかり攻撃、回転がかけられないと、速攻型の選手にナックル速攻攻撃でいいようにやられます・・・)
ただ、カットマンの方は厳しいかもしれません。モンスターでは相手の回転は利用できますが、こちらから積極的に回転をかけることが非常に困難ですからね。
それと注意なのですが、ペンの選手が裏に貼る場合は気をつけてください。非常に滑るラバーなので、グリップがずれやすいです。 (2006/8/8)

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