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●ジャスポの最終結論
使用したラケットはチューブオフェンシブWRBです。
木材ラケットならでは打球感の良さと、適度な反発力を持った扱いやすいラケットです。
木材の感覚が好みで、ボールの威力と安定感を両立させたい
攻撃重視のハードヒッターにオススメの一本です。
■はじめに
プラズマシリーズ、アンドロシリーズの大ヒットで、
ドイツ系テンションラバー分野においてリーディングカンパニーになっているアンドロ。
そのアンドロの大人気シリーズである「ロクソン」から、
ついにソフトスポンジバージョンである330が発売されました。
威力のロクソン500プロ、扱いやすさのロクソン450。
ロクソン330はコントロール性能の高さと軽快なスピード感に期待が持てそうです。
■ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
「カキーン!!」
何はともあれ、この金属音です!
「ドイツラバー=金属音」というのが一般的なイメージとして定着していますが、
この330はそのなかでもトップクラスの爆音です。
プレーヤーにとって「打球音」というのは意外と!?重要です。
打球音が聞こえないような場所で練習をすると、打球感が狂い
調子が上がらなかったという経験がある人もいるのではないでしょうか。
となると、打球音が良いと気分も調子も上がるのは当然です。
相手にも「強そう」「ボールが速そう」という印象を与えられます。
この爆音だけでも「使う価値あり」です。
が、もちろん330は音だけのラバーではありません!
トップシートはこれまでのロクソンシリーズと共用なのでスピードはもちろん、
スピンでもドイツ系トップクラスの性能を誇っています。
音だけではなく、実際のボールのスピード、威力ともに優れています。
さらにシリーズのなかで、最も柔軟なスポンジを採用しているため食い込みが良く、
かなりコントロールしやすかったです。
特に、食い込ませるドライブの威力とコントロールは特筆ものです。
爆音とともに低い放物線を描いたドライブが相手コートに突き刺さります!
ドライブはきれいな放物線を描きますが、
あまり極端な曲線ではないので、十分な決定力を持っています。
フォアはもちろんですがシェークのバック面やペンの裏面などで使用しても
安定性、威力ともに満足できると思います。
また、スポンジが軟らかく軽い力でボールが飛ぶため、
フルスイングできない場面でも攻撃的に「つなぐ」ことができました。
一発の威力では450や500プロに劣りますが、
それを補ってあまりあるコントロール性能が330の魅力だと思います。
最近のラバーは威力に特化したラバーと、
バランスの取れた使いやすいラバーとに人気が二分されています。
そのような流れがあり、1つのラバーでスポンジの硬度を変えて
発売しているものも少なくありません。
気に入ったラバーを見つけ、力がついていけばスポンジ硬度を上げ、
ミスが多いようであればスポンジ硬度を下げる。
そうすることにより、自分にピッタリのラバーを
見つけることができるのではないかと思います。
ロクソンシリーズはアンドロのなかでもハイエンドモデルですが、
硬度を変えることにより、より多くの人が使用できるのではないかと思います。
330は使いやすいラバーなので、さらに多くのファンを獲得できそうです!
■ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
さすが、ロクソンシリーズ。
シートの引っ掛かりが良く、ツッツキでしっかり回転をかけることができます。
ただし、スポンジが軟らかいため強くインパクトするとボールが浮いてしまいます。
強引に「切れ」で勝負するよりも、緩急やコース取り、
回転差で勝負するほうが330の性能を生かせるのではないかと思います。
ストップも特に問題ありませんでした。
しかし、強くインパクトした時や、勢いのあるボールに対して
当てるだけになってしまった時には、ボールが浮くことが多かったです。
相手のボールに応じて力の入れ方(抜き方)を変えたり、
回転をかけたりすることによって安定しますが、
やはりそのためには、それだけの技術が必要になります。
これまで軟らかいラバーを使用していた方や、
テクニックに自信がある方なら問題なく使用できると思います。
ブロックはかなり好印象でした!
スポンジが柔らかいラバーは、
相手の強いラバーに押し負けるということがよくあります。
しかし、この330はスポンジにしっかりとしたコシがあり、
意外と「押されている」感はありませんでした。
そのため、相手の強打をしっかりブロックすることができました。
しかし、330が真価を発揮したのはカウンターブロックでした。
相手のボールに合わせて押し返すようにブロックすると、 かなり攻撃的な球が飛んでいきます!
スピードはもちろん、伸びも十分!!
こちらは軽くブロックしているつもりでも、
いつの間にか相手を押し込み、台から下がらせていました。
ある程度コースが限定されているブロック練習ですら、この威力です。
ゲームのなかどれだけの威力を発揮したかは言うまでもありません!
450、500プロのブロックもかなり攻撃的でしたが、
スポンジが軟らかい分、330の方が威力や操作性は上でした。
ただし、短く止めたり、変化をつけたりするのは
スポンジの硬い450、500プロの方が上でした。
自分のプレースタイルや長所、短所に合わせて
スポンジを選択するのが良いと思います。
爽快感では330がNo,1です!!
■サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
サービスもこれまでのロクソンシリーズ同様、
表面の引っ掛かりが良いので、よく切れます。
厚めにインパクトしたロングサービスについては、
威力・コントロールともに抜群のサービスを出すことができました。
ショートサービスについても大きな問題点はありませんが、
やはり、軟らかいラバーの宿命として力んだり、
食い込みすぎたりした場合にはボールが浮いてしまいます。
慣れるまでは、ロングサービスでは威力で、
ショートサービスでは回転やモーションの変化で勝負するのが良いのではないかと思います。
レシーブも特にやりにくい技術というものはありませんでした。
ただし、スポンジが軟らかいため、
フリックでは擦るよりも弾いたり、食い込ませたりさせた方が安定しました。
擦ってしまうと思ったほど力が伝わらず。
ネットミスをしたり、相手にカウンターされたりすることがあったので注意が必要です。
同じ理由で、台から出るかでないかギリギリのボールをドライブするときも、
擦り上げるよりも、コンパクトなスイングで良いので、
水平に振り抜いた方が良いボールが入ると思います。
一口に「軟らかい」と言っても、
球の食い込み具合やシートの回転力には差があります。
実際に何度も打球し、感覚を体得することが大切です。
特にサービスやレシーブといった繊細さが要求される技術においては、
それが上達への一番の近道だと思います。
■メリットについて
ストレスフリーな操作性の高さと、
打球時の金属音が最大の魅力です!
特にラリー戦ではボールの威力、コントロール、金属音はMAXになります!!
ラリーの楽しさが倍増すること間違いなしです!
ブロック技術のやりやすさも隠れたメリットだと思います。
■デメリットについて
シートの引っかかりは十分なのですが、
スポンジが軟らかいため擦り系の技術を行うとボールが落ちることがあるので、
その点には注意が必要です。
そのため、これまでのシリーズに比べ、やや対下回転がやりにくいことがありました。
相変わらずの「いいお値段」も悩みの種です。
■こんな貴方にお奨めしちゃう
すべての攻撃型プレーヤーにオススメです。
柔らかいラバーというと、
ジュニア選手やレディース用という印象があるかもしれませんが、
初級者が使うと、打球感とトップ選手並みの金属音に酔いしれながら上達し、
中級者が使うと、攻撃面だけではなく、細かな技術の向上でライバルに差をつけ、
上級者が使うと、よりオールラウンドなプレーが完成します。
社会人になるとどうしても練習量が減少し、
自分のイメージ通りのボールが打てなくなることがあります。
そんなときは、ラバーの硬度を下げてみてはどうでしょうか。
最近の軟らかいラバーは、
扱いやすく操作性が高い上に威力が高いものも多くあります。
そして、このロクソン330はそれらのラバーのなかでもトップクラスの性能を誇っています。
使わない手はありません!
一発の威力を求める人や速攻型の人は450や500プロが、
ラリー志向の方やオールラウンダーには330が向いているのではないかと思います。
また、330はバック面でお悩みの方にも最適です。
今の自分を見直したい人にも、次のステップに進みたい人にも ロクソン330は力強いパートナーになってくれるでしょう。
(2009/7/23)
ロクソン330(赤/max)はこちらのページから購入可能です。
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