リポーターの紹介
竹原裕貴さん 今回の協力者は、竹原さんです。
一見こわもてですけど、意外と?優しい人です。
卓球が大好きで、今は愛媛⇔京都を行ったりきたりしてしているそうです。
愛媛に帰ってくるたびに色々な情報を仕入れてくれるので、竹原さんが来店すると卓球談議に華が咲きすぎます(^_^;
それでは、竹原さんレポートお願いいたします。
●名前/年齢/卓球歴/お住まい
竹原裕貴さん/27歳/20年/愛媛県(京都出身)

●主な戦績
高校近畿ベスト32
1998年度全関西選手権ベスト16

●現在の使用用具
ラケット アドレッセン-FL(Jasupoオリジナル)
フォア面 タキファイア・C(赤/特厚)、バック面 スレイバー(黒/MAX)

●目指すプレースタイル
カウンター多様のドライブ型

●道具選びの基準
ラケットは適度に弾んでソフト打球感があるもの。
フォア面は粘着性ならばカチカチに硬い目のスポンジをチョイスします。高弾性でも硬い目使うかな(^_^;
バック面は高弾性のみで硬すぎず軟らかすぎずくらいのスポンジをチョイス。
全体的にボール飛行ラインが曲線をえがいてくれるラバーを選びます。

リポーター最終結論
●特別リポーター小森君の紹介
スカイラインシリーズは竹原と小森の2人でレポート進行していきます。
その前に小森君の簡単な紹介をさせてもらいますね。
彼も僕の教え子で後輩にあたり、今は彼も指導の道を歩んでいます。
同じ指導の道を歩んでいる2人だからこそ、綿密な情報交換や意見交換などをしてます。
また彼はとてつもなく用具に詳しく、僕より色んな用具をテストしてるやつです。
僕も用具知識には自信がありますが、はっきり言って彼には勝てません。詳しすぎます。
だって僕より先にスカイラインシリーズ極秘ルートで購入してますからね(^-^;
ちなみに使用用具はラケットはキョウヒョウ王(紅双喜製/日本未発売)です。
5枚合板で構成は、コト材/ほうの木/アユース/ほうの木/コト材 といった構成で打球感はスティガのオフェンシブを少しハード感にして、かなり飛ぶラケットです。
ラバーは両面スカイラインです。
フォア面バック面にUとVどっち貼ってるか聞いたけど忘れちゃった(^_^;
グルーイングは2回で試打しました。


リポーターのファーストインプレッション(U・Vの合同)
まずは小森の第一印象から・・・
シートはキョウヒョウシリーズに比べて相当に粘着性が強いですね。
あとシートの仕組みと粒形状は、キョウヒョウを受け継いでいるような感じがしました。
今までの中国ラバーより回転が凄く掛かりますね(^-^)
僕の情報では、スポンジはキョウヒョウPROシリーズと同じということですが、僕が使った感じでは全く別物としか思えません。
キョウヒョウPROのスポンジより、鉄板の如く重いし、硬い印象を受けました。

スカイラインVは、これも粒形状がキョウヒョウシリーズVを受け継いでいますねぇ〜。
スポンジはUもVも同じようですが、Vの方が若干軽く、軟らかめで使い易い気がします。
スカイラインもキョウヒョウと粘着指数は同じで こんな感じ 「U(強粘着)>V(微粘着)」
しかし、スカイラインVとキョウヒョウVを比べると「スカイラインV(微粘着)>キョウヒョウV(微粘着)」となるでしょうね。

※注釈:
このレポートでのキョウヒョウシリーズ(U・V)はキョウヒョウ(U・V)とPRO(U・V)を指します。
文中でキョウヒョウシリーズと比べた文がいくつか出るので前もってここで注釈しておきます。


それではレポート本題へ参りましょう。
竹原さんはアドレッセンとセプティアーの2本で試打をしてくれました。
ラケット(硬・軟)材を変えることで、より正確な試打レポートが出来上がる思います。
グルーイングは3回で試打しました。


ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
 竹原さんのレポート
いやぁ〜、とにかく回転が素晴らしく掛かるラバーですねぇ〜!!
これだけ回転重視だと、スピードがメッチャ落ちると誰もが予測しがちやけど、こいつは別物!!
確かに回転重視ラバーなので、メチャクチャ威力あるボールを出そうものなら、並大抵のパワーでは厳しいのが今までの粘着性の特性でしたが、とにかくこのラバーはコロイド技術然り、グルー効果然りで、少し当て気味に打てばスピード不足の問題は解決されます(o^-')b
つまり、回転重視ラバーと弾性の融合がうまく図れている証拠なんじゃないかな。
ただし、回転幅を持たせるにはラバーに相当慣れないと難しいかもしれません。
メッチャ回転を掛けたループは容易やけど、回転の弱いボールを出したい時にシートが先に引っ掛かってしまって、回転が付いてしまう(^_^;
でも、使っていくうちに問題もクリアできそうな気がします。
つまり、噛めば噛むほど味が出るスルメのように、慣れれば慣れるほどこのラバーのポテンシャルを無限に発揮できそうな感じがしました。いやぁ〜こんな奥の深いラバーは初めてだ(;^_^A
スマッシュに関しては言うことがありません。一言!とりあえず威力あるスマッシュがボカスカ打てます!

 小森君のレポート
やはり中国ラバーの特性が出やすいですね。あの独特な感じがね。
僕は過去に色々な中国ラバーを試打しましたが、ここまで回転の掛かるラバーは初めて 見ました!
とにかく回転重視ラバーの大御所的存在ですね。
ただ、僕はパワーがないので、まともにインパクトするのが正直やっとでした。
下手したらループもカウンターもネットに届かないって事態もあります。
僕が思うにこのラバーは回転は素晴らしく、また安定もしますが、それを使いこなすには相当なパワーやスイングスピードが必要だと感じますね。


ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
 竹原さんのレポート
ブロック・カウンター技術についてやけど、ブロックはストップ性、ナックル性、伸ばすブロック、サイドスピンなどホンマ何でもできます。正直Mr.マリックばりのマジシャン気分でした♪
ひたすらボールを殺せるし、ひたすら止まるし、相手のボールに対する待ちが当たれば何でもできますね。
さらに僕自身一番サプライズなんが得意?のカウンター技術について!
今までのラバーやと「相手の回転を利用して」って感じやったけど、カウンターでフルスイングできたのは、スカイラインUが初めてなんとちゃうかなぁ!自分でも驚くほどです。
こればかりは自分の技術よりスカイラインU様様ですね!
ただ中陣以内で相手のボールをしのげないと正直苦しい感じがしました(*_*)

 小森君のレポート
僕はツッツキ等の技術とサーブレシーブに関してはUとVはそれほど変わらないと感じたため、まとめてコメントします。
ツッツキに関しては、とにかく深く斬れて、かつ弾道の低いツッツキがやりやすく、それだけで得点元、または逆をついてエースボールを狙えますね。
ここまで斬れたボールが出れば、まず一発で持っていかれることはないでしょう。
ストップに関しては、止まる!しかも勝手に止まる感じがしました。が・・・ネットに届きません(;^_^A
つまり繊細なラケットコントロールが必要だと思いますね。


サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
 竹原さんのレポート
今までジャスポレポートに現れて2回、しかしサーブのコメントはしたことがありません。
サーブは木の感覚が命なため、今まで割愛やったけど今回はしちゃいます(^^)v

とにかくスカイラインのシートはメチャ斬れますなぁ(^ .^)y-~~~
普段僕は、左右の横上や横下回転から展開を組み立てるのですが、恐ろしく弾道が低くいブツ斬れサーブがでます!
ただし、回転のかかりすぎでミスっちゃうこともしばしば(;^_^A
だってホンマに回転かかりまくるんですもの!
これも繊細なラケットコントロールが必要とされます。
あとは不意打ちにナックル性ロングサーブとショートサーブを使うのですが、ナックル性ロングは結構エースがとれました。
ただショートサーブがイマイチ(T_T)
これはラバーのせいよりも僕のショートサーブの技術不足です(*_*)
レシーブに関しては色々なことができましたね。
台上ドライブがやりやすいのはナイスです!これもいい得点元となるボールが出ましたよ〜!!
トータル的にまとめると、相手のサーブ回転さえ読めば、相手に3球目攻撃を容易にさせないレシーブができるのが強みですね。

 小森君のレポート
僕もサーブは一言で“とにかく斬れる”という印象を持ちました。
「斬れに始まり、斬れに尽きる」ってのが感想でしょうか。
レシーブは特に台上がやりやすく、そのなかでも「パンッ!」と弾くフリックがとてもやりやすく思えました。
慣れれば慣れるほどサーブレシーブに関しては何の不自由もないような気がします。
さらにシートで擦る感覚、スポンジで打つ感覚さえ解れば何でもできるかな思わせてくれますよ。


こんな貴方にお奨めしちゃう
 竹原さんのお奨めしちゃう
今まで類を見ない製法で作られたスカイラインシリーズ。
特にUは前陣でドンドン仕掛けていく選手に向きますね。
僕らはスピードグルーを使いますが、コロイド技術によりキョウヒョウシリーズUと比べて弾性が格段にアップしてます。
スピードグルーやブースター(エコロエクスパンダーUなど)を使用すれば、より弾みが期待できます。
スカイラインUは、中・上級者向きですね。
このラバーを使いこなせると相当なパワーヒッターの称号がもらえるでしょう(笑)
パワーに自身がある人は、少し軟らかめのブレードとの組み合わせをお薦めします。
逆に硬い目のブレードとの組み合わせでは、回転力とスピードとの両立でバスバス前陣で畳み掛けることができるでしょう。
とにかくポテンシャルの高い一品です。中国ラバーユーザーの方でもっと回転を!と言う方、いちどお試し下さい。虜になりますよ!

 小森君のお奨めしちゃう
スカイラインUは前陣で「ビタッ」と張りつくプレーヤーに薦めますね。
基本技術をしっかりと習得した、パワーヒッターの方ならまさしく鬼に金棒です!
ただラバーで打つ動作が必要とされるので、やはり中・上級者の方にすすめますかねぇ。
ともかく、このラバーの使うコツが解れば、本当に「鬼に金棒」となりますよ。

(2006/7/20)

スカイラインU(黒/2.20mm)はこちらのページから購入可能です。