|
インターネット卓球専門店ジャスポでは、数多くの商品レポートを作成しております。 どのレポートも、「ユーザーに役立つ情報として活用されたい」と、いう思いを込めて、撮影・ 重量測定・実験・製造メーカーと対話・試打会、などを行い作成しております。 ときには、ボランティアリポーターへ協力を依頼して、ジャスポ(真鍋)以外の新鮮な意見を取り入れ、 読み手を飽きさせないよう工夫しているつもりです。
馬琳カーボン(番外編)の公開後、1通のメール(ご指摘)が届きましたので、 ここで今回のレポート作成の趣旨をご説明します。
2005年10月に入り、話題の新商品が続々と発表され、それに伴いレポートの数も増えておりました。 作る側のアイデア切れが生じ始め、書き続ければダラダラとしたレポートになる可能性があり、 そうなれば、読む側が「つまらなくなる」と、考えたのです。 考えた結果、馬琳カーボン(番外編)を、箸休めレポート(読むほうも、書くほうも)のつもりで、 作成しようと決定したのです。 以上が馬琳カーボン(番外編)作成の趣旨でございます。
今までとは違う切り口でしたから、驚いた、疑問を感じた、怒りを感じた、楽しかった、など、 色々な意見が出てきて然るべきこだと思います。
1つ、1つ、のメールに対して返信はできませんが、批判は次へのステップとなります。 大切な1つの意見として真摯に受け止めさせていただきます。
インターネット卓球専門店ジャスポ 代表 真鍋 圭輔
|
|
馬琳カーボン(シェークハンドレポート) |
|
おーい、金丸く〜ん。 馬琳シリーズのラケット欲しくない?しかし、タダでは上げないよ・・・ ちゃんと仕事はしてもらうよ。君の仕事は、全国のユーザーに、シェークハンドを中国式に変身させる術を伝授することだ。やってみない?
やります!やらせてください。 全国のユーザーのために一肌脱ぎますよ。んで、ラケットはどれですか?って、どちらか1本しか選べないのぉ。 @うーん、どうしよう・・・。(10分も悩みました) Aよしッ決めた!馬琳カーボンにしましょう。 でも、どうやって中国式に・・・?
|
|
馬琳カーボン(シェークハンドレポート) |
|
OK!ラケットは決まったね。 切る位置を決めようか。 そんな驚かなくてもいいじゃないよぉ。 さぁ、どの位置から切り落とす?
切るって、グリップをでしょ? そんなことしてる人を見たことが無いよ(苦笑) まぁ、切らなきゃ中国式として使えないから仕方ないかぁ。 @レンズがあるから65mmのところで切ろうかな。 (一般的に中国式グリップは80mm位です) Aホームセンターに出発! B職人さんが15秒ほどで切ってくれました。
|
|
馬琳カーボン(シェークハンドレポート) |
|
完成したね・・・。短ッ!・・・。
大丈夫だよ。金丸! 今からは短い中国式が流行るんだって(汗)
そうだね。短い方が良いよ。 俺も短い中国式が発売されないかなぁ、と、思っていたしね。
|
|
馬琳カーボン(シェークハンドレポート) |
|
切り落としたグリップも無駄にはできないぞ。 @急なお客様にも・・・「マリン箸置き」 A泥棒もお手上げの・・・「マリン南京錠」
どれも、実用性ゼロです。 南京錠はちょっと笑ったね。 もう少し、ましな使いみちは無いんですか?YASAKAさんに怒られますよ!
おっしゃ!わかった! これでどうだ! Bインド人もビックリ「マリンキーホルダー」 これさえ、付ければオンボロ車も高級車に見えてくるハズです。コレ結構イイかも?
|
今回、初めてシェークハンドを中国式にする術を伝授しましたが、 良い子のみんなは真似しちゃダメだぞ(^-^)(後悔するぞ) 本当の話をすると、今回のレポート、ジャスポが「キーホルダーを作りたい」と、いうだけで 作成したようなところがあります。でもね、このキーホルダーが想像以上の出来栄えで、 金丸君は「それイイ」、奥さんからは「可愛い」とお褒めの言葉をいただきましたね。 そして、2人から同じお言葉もいただきました。「よーやるわ」と・・・(^_^;
いやー、ラケットを本当に切るとは!真似しちゃダメって・・・。 誰も真似しないだろ(笑)しかし、カーボンは硬いからノコギリで切るのは大変かなぁ? なんて思ったけど、一瞬で切れちゃってびっくりした(笑) さて、ラケット自身に目を向けると、ブレード厚が薄くて、軽い(71g)のが印象的かな? それと、使用しているカーボン自体もすごく薄いよね。普段は分厚い5枚合板のラケット使ってるし、 馬琳カーボンぐらい、薄いカーボンラケットでは打ったことがないから、どんな感触か気になるなぁ。 試打会がとても楽しみです♪ 近日中に試打を行い最終結論をだします。(2005/10/18)
●金丸さんの最終結論
使用したラバーは、LP-22(フォア)、ブライス・FX(バック)です。 ラケットを反転させながら、フォアとバックで両方のラバーを使用しました。
■ファーストインプレッション
やはり軽いのがとても印象的でした。なんせ71gだもんね。 普段、使用しているシャマダ(Butterfly廃盤)が92gと重いせいかもしれませんが、 71gのラケットは非常に軽いです。また、ラケット厚もかなり薄めなので、手に響きますね。
■ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
ラケットの弾みですが、けっこう弾みます。 もちろん、シュラガー(Butterfly)なんかと比べると、弾まないですよ(笑) 弾みは、Butterflyでいうミッドファーストぐらいかなぁ? カーボンラケット特有の「弾みすぎ」がないので、コントロール力が際立ちますね。 弾まないラケットを使っている守備的な選手には、少しだけ弾ずむように感じるかも? また、搭載しているカーボンが薄いとはいえ、カーボンラケットなだけあって、 普段使っている5枚合板と比べると玉離れが、やや早いように感じました。 しかし、柔らかいブライスFXを使っているせいか、回転をかけにくいとも感じませんでした。 良い意味でスピード、回転のかけやすさで、バランスの取れたラケットだと思いますよ。
■ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
粒高LP-22、ブライス・FXの両方で試してみました。 正直、いつもと同じぐらいの弾みのラケットなので、全ての技術が変わらずにできてしまいました(^_^; 個人的には少し玉持ちのいいラケットが好きなので、ブライス・FXでツッツキをする時に、 いつもより少し玉離れが良すぎるかな?と、思いました。 ストップ・ブロックですが、攻撃型の選手ならば、あまり問題なくできると思います。 しかし、守備型で弾まないラケットを使っている選手には、少し弾きすぎると思います。 でも・・・やっぱり、守備技術よりも攻撃技術で性能が生きるラケットだと思ったね(笑)
■こんな貴方にお奨めしちゃう
馬琳カーボンの特徴は軽い!カーボン&ラケット厚も薄い!それでいて、けっこう弾む!です。 中国製ラバーを使いたい!でも、中国製ラバーは重いから・・・ 特厚なんて重すぎてもってのほか・・・ と、お思いの方にお勧めです。 馬琳カーボンなら、中国製ラバーを貼っても、弾み、重量面でも問題ないはずです! もちろん、高弾性やテンションラバーと組み合わせてもOKだと思います。(2005/11/1)
金丸くんは「軽い」と、言っているけどね・・・みんな誤解しちゃダメだよ。 だってさぁ、グリップが短いんだもん。切りすぎちゃったんだもん(苦笑) だけど、その他は、詳しいレポートで参考になりましたね(^-^)。 ジャスポがレポートすると攻撃メインになるけど、守備型の詳しいレポートがあると、幅が広がった感じで 凄く良いよ。また時間的な余裕ができたら手伝ってくださいm(__)m
馬琳カーボン(シェークハンドレポート)
|
|
ユーザーさんからグリップって切っていいんですか?と、質問がございましたので
メーカー(YASAKA)、日本卓球協会に聞いてきました。
□ YASAKAさんの回答
一昔前(15年ほど)は、シェークハンドのグリップを“切る”と、いうのは珍しくないですよ。
当時は、中国式ペンホルダーのラインナップも少なくて、“こだわりユーザーさん”が グリップを切り落とすこともよくありましたよ。
これも昔の話ですけど、STIGAオフェンシブ(シェークハンド)を気に入っている選手がいたんです。
その方は反転式ペンホルダーに加工して全日本チャンピオンに輝きましたからね。
J.T.T.A.A.の焼印を切り落とした場合には、YASAKAのラケットであると証明ができれば、
再度焼印を入れることも可能です。
□ 日本卓球協会さんの回答
ルール的にはグリップを削ろうが、切り落とそうが問題はありませんよ。
公式戦で使用するにはJ.T.T.A.A.の焼印があればOKです。
それは最初から押しているものでも、メーカーが後から押したものでも構いません。
ブレードの厚みを加工することは禁止されていますから気をつけてください。
しかし、ブレード厚を加工しても、試合に出ないのであれば問題はありません。
昔は、ルール的な規制がなかったですから、それこそラバーを2枚重ねにしたりして、
選手達は工夫をしていたものです。
規制ができてから、そういった選手の工夫が少なくなることは寂しい気もしますね。
結果としてグリップの加工は自由ですから、大いに工夫してください。
グリップの加工は自由という回答をいただきました。
昔の選手達は、色々工夫をしたという“こぼれ話”まで聞けて、
今回のレポートを作成して本当に良かったと思ってます。
今の時代は豊かで、お金を出せば多くのものが手に入る。 しかし、15年前はお金を出しても中国式ペンホルダーなんて売っていない、
売っていないから自分達で作る、そこに創意工夫が生まれる。
日本卓球界が世界をリードしていた頃には、道具、練習、試合内容、全てにおいて創意工夫が
施されていたのかもしれないですね。
与えられたものを、どうやって自分らしく工夫していくか、現代人も考えなければいけないと思います。(2005/11/1)
|