大村店長の最終結論

ナルクロスEXのハードタイプが登場!
より強いボールを求めるノングルーユーザーに心強いラバーです。
まるでグルーイングしたような打球音、物凄い反発力が魅力です。
性能の高いラバーだったナルクロスEXソフトのハードタイプということなので、期待できそうですね(^^)
それでは最終結論を書きましょう。

大村店長の最終結論
使用したラケットは総檜7枚合板セプティアー(Nittaku)です。
メイス(Butterfly)のスピードを少しだけ落として、打球感に厚みを加えたようなラケットです。
グルーイング1回で使用しました。

ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
実は試打を行う前に、こんな事を思ってたんです。
「ナルクロスEXハードって相当硬いのかなぁ?」 「大村店長で扱えるかなぁ?」
ビビリの大村店長は、レポートする前から諦め気味でした(^^;)

ソフトとハードの両方を指で摘まみ比較したところ、
ハードの方が相当硬い。そりゃそうだよね。 だって“ハード”なんだもん。
使いこなせるかどうか、ますます不安に(^^;)

EXハード、予想どおり硬いんです。
しかし、1球目、2球目、3球目、「あれれ?」
確かに硬いけど、打球感がすごく良いですよ!
EXソフトの時に感じた“ハモンドのような打球感”が、EXハードにも感じられるのです(^-^)
気が付くと硬い事なんて忘れ、ビシバシと連続パワードライブを打ってました。

スポンジが硬くなったことで、EXソフトよりも直線的なドライブが打てる。
まさに本格的上級者ラバーという印象です。
打球感といい、弾み具合といい、スピードグルーを塗っているとしか思えないんだもん。
スピードグルー依存症の大村店長も、EXハードならノングルーで行けちゃうかも(^_^)b

EXソフトでは、強ドライブに対してカウンターを行うと押し負けることが多々あったのですが、EXハードは“弾き返す力が強く”引き合いになっても、相手の打球に押されることなくラリーができました。

EXハードは大村店長のバックハンドにピッタリだったよ!
バックハンドでガンガンにカウンターを狙って行くのが大村店長流です。
居合抜きのようなスイングで、斜め30度くらい上に向かって振り抜く。
そうすれば、「キュン」と心地良い打球音と共に、鋭いカウンタードライブが打てるのです。
名づけて“居合抜きカウンター”

EXハードで、居合抜きカウンターを行うと、インパクトの瞬間に「おっ!沈むぞ!」という手応えがあり、ボールは相手コート中盤で急激に沈みながら突き刺さります。
大村店長の得意技だけに、この技術に長けているラバーは最高に嬉しいです。
回転が掛かれば沈みやすくなりますが、EXハードだと「沈み+スピード」があるので鬼に金棒です!

それともう1つ良いと感じたバックハンドドライブがあります。
それは、バック対バックのラリー中に下がってしまう時のこと。(大村店長の悪い癖(^_^;)
そのときに中陣から、起死回生のバックハンドドライブを放つと、居合抜きカウンターとは一味違う、大きな弧を描く弾道が相手コートに吸い込まれるように飛んで行きます。
そのボールはコートに着地してから、大きく伸びるので相手選手は99%詰まってくれます(^-^)v

大村店長のように、バックハンドドライブに自信のある選手は1度試してみてください。


ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
EXソフト同様に守備技術は使いやすくて良いね。
しかし、EXハードは一味違うんですよ(^^)
何が違うって、そりゃ、“硬度”ですよ。
・・・。
そんなの皆知ってるって?
問題は硬度が硬くなったからどうなったんだ?って事ですよね(^-^;

スポンジ硬度が硬くなったことで、ストップが相当にやり易くなってる!
EXソフトの時は、ストップが浮いて、そのせいで先手を取られることが多かったのです。
が、しかし!
EXハードだと、短く鋭くストップが決まってくれる!
もちろん相手の攻撃を防ぐことができるので、自分からの攻めパターンで試合を進めることができる(^0^)v

その他、ブロック力がアップしていることもポイント高いです。
“パンッ”と角度を合わせるだけで、“レーザービーム”のようなブロックが“ビシィ〜ッ!”っと炸裂!
先輩曰く「自信満々のドライブを叩かれたら、プライドがズタズタになる」とのこと。
「叩いたつもりはないんですけど」と、思わず言ってしまいそうだったのですが、これを言ったら先輩との関係がズタズタになりそうなので言いませんでした(^_^;
そんなに衝撃的なブロックだったのかと思うと、改めて凄さを感じてしまいます。

攻撃時にも感じていましたが、「ほんとにスピードグルー塗ってなかったんだっけ?」と、
突っ込んでしまうくらいスピードグルー使用時に激似しています。(これマジです)
この激似の感じは、使ってもらえれば解ると思います!お試しあれ〜(^0^)


サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
サービスは回転を掛けるのが少し難しい
硬くなった分、食い込ます作業が難しくなっているね。
ソルシオンの時に公開した“サービスで強い回転を掛ける極意”を使って、やっと相手にレシーブミスをさせる回転が出始めます。
でも、食い込ませると飛び過ぎてコントロールが難しくなりました。
裏面にソルシオンを貼っていて、サービスの出し比べを行いましたので、違いがハッキリ解りました。
ソルシオンはレシーブミスを沢山誘えていたんだけど、EXハードは相手のレシーブミスが少なかったなぁ。

EXハードの攻撃力があれば、サービス力が少し弱くてもカバーできそうですけどね。
「先手を取られても、カウンターや引き合いのドライブで十分に点数を取れる」という事です。
サービスで点数を取るか、ラリーで点数を取るか、両方とも同じ1点ですから、物は考えようですよ(^-^)

レシーブでは、トップ回転系のサービスに対するフリックが良いと感じました。
フリックの瞬間にボールがスポンジまで食い込み、その後、少し球持ち時間があり、トップシートが“パンッ!”と弾け、鋭く飛び出していくんです。
特に2番目の球持ち時間のお蔭で、相手の動きを観察しながらコースを狙い分けることもできるので、その後のラリー展開が有利に進められます。

下回転サービスに対して、回転を掛けようと鋭くツッツキをするとオーバーしやすいので注意が必要です。
回転を掛けることは難しいですが、スピードに関しては当てるだけで十分なツッツキを返球できました。
下回転に対して、角度を合わせ軽くスイングするだけで結構スピードのあるツッツキが出来ましたよ。
下回転の処理中にも球持ち時間があるので、インパクトの瞬間に横へ逃がすツッツキなどがやり易い!
横へ流したときの“低く曲がっていくツッツキ”が印象的でした(^-^)


メリットについて
EXハードをレポートして「ほんとにコレが1番のメリットだ!」と思うこととは・・・
「ノングルーなのに弾む!」という事です。
大村店長もこの弾みなら満足できます。
ずぅ〜〜っと、貼りっぱなしでも、ず・ず・ずぅ〜〜ッと!弾みが良いんです!
大村店長、感激っす(T-T) そろそろグルーイングも卒業だぜッ!
技術的には、バックハンドドライブが印象に残っています。
あの鋭く沈むバックハンドドライブ・・・皆さんにも見せたかったなぁ(^_^)
他には、レシーブでの球持ち時間が嬉しかったですね。
相手の動きを見ながら、レシーブコースを振り分けれるなんて、“後出しじゃんけん”みたいなもんですよ(^0^)


デメリットについて
デメリットは、ラバー全体が硬くなっているので、初級者には使いこなせないということです。
まぁ、そのためにEXソフトが用意されているわけですが(^_^;
EXソフトなら「背伸びしたい初級者の選手でも使えるかなぁ」と思います。
まぁ、中・上級者が使用することを前提に開発したラバーですから、これはデメリットではないですね。

大村店長が技術上、難しいと感じたことは回転を掛けることです。
サービスやツッツキの時に、回転を掛けるために“グッ!”と食い込ませようとすると、弾きすぎてオーバーすることが多々ありました。
このあたりは、スピードグルーを塗らなくても飛ぶというメリットが裏目に出ているでしょうね。


こんな貴方にお奨めしちゃう
スイングスピードがあり、攻撃技術限定となれば、中・上級者という枠を超えてお奨めします。
ただ、使いこなすことを考えると、回転系技術に難しい部分が生じますので、初級者にとってはハードルの高いラバーだと思います。
スピードグルーを塗らなくても、スピードグルーの打球感を手に入れることができるので「ノングルーに挑戦しようかな」と、思っている選手にお奨めです。
大村店長的に“満足度100%”のラバーですから、お奨め度は100点満点ですよ(^-^)
「我こそは上級者、我こそはノングルーの申し子」だという、そこのアナタッ!
騙されたと思って、1度使ってみてください!絶対気に入ってくれると思いますよ(^0^)v
ただ「本当に騙されたから慰謝料くれ!」なんて言わないでくださいね(苦笑)
(2007/3/25)

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