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さてさてヤサカからも、ついに新テンション発売です。
ヤサカのテンションといえばXTENDシリーズ。
言わずと知れた人気シリーズです。
XTENDはSPS(Spin-Tension-System)を搭載した回転量を重視したラバーでした。
しかし、このPRYDEは「POWER TENSION」という新テクノロジーを搭載したスピードを意識したラバーのようです。
ちなみにプライドのスペルは普通PR「I」DEです。このラバーはPR「Y」DE。
この「Y」はYasakaのYを取ったのかも!?
だとしたらヤサカの自信がうかがえます。メーカーの冠を取った名前なんて自信がなければ付けられるものではありません。
ヤサカさんの新ラバー、しっかり試打させてもらいます!
(2008/3/7)
●ジャスポの最終結論
使用したラケット7P-2A-05(ダーカー)は、特殊国産材1枚を檜六枚で挟んだ七枚合板ラケットです。
特殊国産材を中芯に入れることで、弾みを強くしてありながら、檜特有の心地よい打球感を残してあります。
檜の木目も美しい、高級感ある一本です。
■はじめに
まずはカタログの謳い文句チェックから。
プライドの最大の特徴はラバーのリアクション(反応)の速さ。リアクションが速いためにパワーが瞬時に伝わる。
ふむふむ。
やはりエクステンドシリーズとは傾向が違うラバーであるのは間違いようです。
かなりスピードが出るイメージですね。 ちなみにカタログ値でもSPEEDは13+とヤサカ史上最高値です。
ヤサカ最高峰のスピードに期待しつつ試打開始です!
■ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
まずドライブ。
これは飛ぶ!すごい飛距離がでます!スピードがすごい!
まずはじめに感じたのは、このスピード感と飛距離です。
打った瞬間は食い込む感じがあるのですが、すぐに弾きでるんです。
これがヤサカさんのいう「リアクションの速さ」というヤツでしょう(^ー^)
納得です。なんだろう?あえて例えるなら、柔らかいのに球離れの良いニンバスシリーズのイメージに近いけど、もう少しパワフルな感じでしょうか。
そして回転量。
これも良い。というか、ものすごいひっかかりの良さです。
エクステンドHSといえば、ぶつけ気味に回転を与えるとグリップ力が強くてすごく切れる感じでしたが、プライドは表面のひっかかりがすごく良くてラバー表面でキュッっとひっかけると切れる感じです。
これは使う人次第でだいぶイメージが違うと思います。
カタログではエクステンドHSのSPINは11+、プライドのSPINは10+ですが、表面で薄く捕らえるドライブが得意な選手にはエクステンドHSよりも切れるように感じると思います。
試打前はかなりスピードに特化したラバーかな?とも思いましたが、見事にスピードとスピンを両立したラバーです。
■ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
ツッツキが切れます!
表面のひっかかりが極めてよいのでツッツキの切れはかなり鋭いです。
でも、ちょっと飛びが良いので、短く抑えるのがしんどいかも(^^;
プライドのツッツキを猛烈に切って、短くまとめられればツッツキ技術は高いと言えると思います。
・・・このあたりの感触も「リアクションの速さ」でしょうか?(^^;
ブロックですが、これはよかったです。
しっかり止めるというよりは攻撃的な球がでるので、守りながら攻める選手にはかなり良いと思いますv(^^)
バウンド直後をガッチリ抑えれば、タイミングもスピードも速い攻撃的なブロックができるはずです。
ストップについては特に問題を感じなかったですね。
どんなに弾もうと、柔らかく威力を殺してやれば、しっかり止まります。
ストップはラバーというより練習が問われると思います。
■サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
サービスも猛烈に切れます。
個人的には、表面のひっかかりがプライドの方がよく感じるので、エクステンドHSよりもプライドの方がよく切れる感じがしました。
しかも飛ぶ割に短くサービスをまとめやすい。
プライドで切るときはラバーの表面を薄く捕らえることを重視するのでそのせいでしょう。
個人的にはドライブはエクステンドHSの方が切りやすかったですが、サービスはプライドの方が切りやすかったですね。
レシーブを含む台上技術についてよかったのはフリックです。
すごく攻撃的なフリックがしやすかったです。
なんでだろう?
リアクションの速さが、球とラバーの接地時間を縮めているので、回転の影響を受け難いのでしょうか?
原因はわかりませんが、とにかく攻撃的フリックがやりやすかったです。
フリックのコントロールですが、実は慣れるまで、なんとなく細かいコントロールがしにくかったんですよね(^^;
技術不足かな?
慣れると平気でしたが・・・
念のために注意書きです。
■メリットについて
やはり第一のメリットはスピードでしょう。
このスピードは圧巻です。
そして次のメリットはトップシートのひっかかりの良さ。特にサービスの切れでしょうね。
後、使っていて思ったのですが、なんというかスピードが出る割に使いやすいように感じたんです。
トータルとしてバランスのよいイメージが残った試打でした。
■デメリットについて
性能についてはあまりデメリットは感じませんでしたが・・・
だた価格は気になるところですね(^^;
でも今、6000円以下というと安い方に入るのかなぁ・・・
■こんな貴方にお奨めしちゃう
スピードとスピンを両立し欠点という欠点は特に見当たらない高性能テンションといったイメージを持った試打でした。
扱い自体もそれほどまでに難しい感じではなかったので、かなり幅広い選手が使えると思います。特にパワーはそこそこだけど、球を薄く捕らえる技術には自信あり、といった選手が使うとラバー性能がフルに生きると思います。
後、私の感覚的なお話ですが、このラバーはかなり硬めのラケットと相性が良いと思います。
硬めのラケットと合わせるとリアクションの速さが生きて、性能が生かしやすいと感じました。
(2008/4/10)
プライド(赤/特厚)はこちらのページから購入可能です。
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