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●ジャスポの最終結論
使用したラケットはチューブオフェンシブWRB(STIGA)です。
木材ラケットならでは打球感の良さと、適度な反発力を持った扱いやすいラケットです。
木材の感覚が好みで、ボールの威力と安定感を両立させたい攻撃重視のハードヒッターに
オススメの一本です。
■はじめに
完全ノングルー時代になった現在、世界中で超大ヒット作となっているテナジーシリーズ。
テナジー・05は、回転をかけたいプレーヤーの「もっと」をかなえるためのラバーでした。
テナジー・25は、前陣プレーヤーの「もっと」をかなえるためのラバーでした。
そして、このテナジー・64は、スピードを求めるプレーヤーの「もっと」をかなえるためのラバーです。
05、25も十分にスピードの出るラバーでした。
それよりも、さらにスピードを追求しているとは…。
期待せずにはいられません!
■ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
打つたびに衝撃を受けるテナジーシリーズ。
正直、この衝撃はこれまでで最大かもしれません!
何がすごいって、「ドライブの伸び」です。
最初に軽く打ったときは、「跳ねる」というのが第一印象でした。
衝撃度も普通。
しかし、ドライブを打ってビックリ!
ディープインパクトでした!!
何だ、この伸びは!!!
軽く打っているつもりなのに、予想以上にボールが伸びるため、
相手が詰まってしまっていました。
スピードが出て、伸びるボールが出るラバーと言えば、
同じくバタフライから発売されているブライス・スピードが代表的です。
ブライス・スピードもかなり衝撃的なラバーでした。
しかし、それとはまた違った衝撃があります。
純粋な「スピード」と「直線的な打球線」による相手コートに突き刺さるような感覚は
ブライス・スピードに軍配が上がります。
では、テナジー・64の魅力とは何か!?
それは、「ボールの伸び」と「美しい放物線」です。
ブライス・スピードのドライブは「バウンド後も球威が弱まらない」と言う感じでしたが、
テナジー・64は「バウンド後にさらに加速する」という感じです。
ソフトボールで言う「ライズボール」のようなイメージです!
相手は空振りするか、詰まってしまうかで、
しばらくは満足に返球することさえ難しいような状況でした。
さらに、テナジーシリーズ共通の美しい放物線!
ブライス・スピードは直線的な軌道のため、決定力がある反面、
ミスも増えてしまうという諸刃の剣でした。
その為、使いこなすことのできる人は、必然的に限られていました。
しかし、テナジー・64のドライブは美しい放物線を描いて相手コートに飛んでいくため、
ミスをするということはほとんどありませんでした。
極端に言えば、前陣だろうが中陣だろうが、跳びついた後だろうが
回り込んだ後だろうが、「振れば入る」というくらいでした。
さらに、驚異的なボールの伸びのおまけつき!
ドライブに変化をつけられる自在性もあるので、特にラリー戦でその強さを発揮すると思います。
もちろん、ポテンシャルを100%引き出すにはある程度の技術は必要になるとは思いますが、
誰もがドライブの楽しさを味わうことができるラバーだと思います。
ドライブ技術のなかで特に印象的だったのは、中陣からのドライブです。
力んで打たなくても、タイミングを合わせて打球してやると、
やはり美しい放物線を描いたドライブが相手コートに突き刺さります。
当然そこからボールが伸びるので、こちらは軽く打っているつもりでも
相手をどんどん後陣へと押し込むことができます!
中陣からの引き合いで、テナジー・64ほど「スピード」「伸び」「コントロール」に優れたラバーは
これまでありませんでした!
中陣からのドライブについては、現時点において最強だと自信を持って断言できます!!
■ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
これまで、「スピード能力」と「伸び」の魅力について説明してきましたが、
もちろん、回転性能に不満があるというようなことは一切ありません!
シートの弾性は高いのですが、スプリングスポンジの「つかむ」感覚があるため、
ツッツキにおいてもしっかりと回転をかけることができます。
効果的だったのは、相手コートのエンドラインめがけてスピードのあるツッツキを行ったときでした。
純粋な回転量という面では05、25よりもやや劣るかもしれませんが、
スピードとボールの伸びの相乗効果により相手の体勢を簡単に崩すことができました。
もちろん、相手のレベルが低ければそれで得点することができますし、
相手が中・上級者であっても詰まってしまい、「ただ入れるだけ」のボールで
返球することが多くなるため、カウンターで得点する。
というパターンがかなり使えました!!
ただし、多用すると当然慣れられるので、緩急を付けることが必要です。
良い意味で意外だったのはブロックでした。
攻撃時にはかなり弾むため、ブロックがコントロールしにくいのではないかという不安が
あったのですが、そのようなことはありませんでした。
テナジー・25に比べると、確かに弾むのですが、
食い込みが良い分、球を持つ感覚があります。
そのため、非常にコントロールしやすかったです。
もちろん、打球に威力は出るのですが、
思い通りの場所にブロックすることができるという不思議な感覚でした。
もちろんカウンターブロックの威力も◎!
しかし、球を持つ感覚があるため、ラバーに当たって飛び出すまで
一瞬「間」があるような感じです。
そのため、慣れるまでは違和感があると思います。
■サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
もちろんサービスでも、しっかりと回転をかけることができます。
特にロングサービスが好印象でした。
サービスのスピードと回転はもちろんのこと、レシーバーの予想以上の伸びがあるようで、
こちらの期待以上にサービスエースを取ることができました。
返されたとしてもチャンスボールになることが多いので、3球目攻撃でズドン!です。
ショートサービスもやりにくいと言うことはないのですが、強く回転をかけようとすると、
どうしてもボールが長くなってしまいます。
おそらく、サービスのインパクトでは、スポンジに食い込む前にシートの反発力で
ボールが飛び出してしまうことが原因だと思います。
ショートサービスでは得点を狙うよりもチャンスメイクをし、
3球目攻撃につなげるとういうのが得点パターンになると思います。
また、そのなかにスピード系ロングサービスを混ぜるという攻め方をすれば、より効果的!!
レシーブでも、弾むわりには自在性が高く、やりにくさを感じることはありませんでした。
ここでは、良い意味で期待を裏切られたのがストップ。
球を持つ感覚があるためか、狙い通りのコースにボールを
コントロールすることができました。
その一方、フリックでは気持ちよくボールが飛んでくれ、
レシーブのなかでメリハリをつけることができました。
レシーブをしてみると、ただ飛ぶだけではなく操作性の高さが感じられ、
テナジー・64の完成度の高さが感じられました。
技術のある人が使えば、ドライブだけではなくレシーブにおいても無限の可能性を
秘めているラバーだと思います!
■メリットについて
ドライブ時のボールの伸びが最大の魅力です!!
ドライブの威力と安定感のバランスも、間違いなくトップクラス!
また、かなり弾むラバーですが、やりにくい技術(穴)が無いということも隠れたメリットでしょう!
■デメリットについて
大きなデメリットはありませんが、打球感にやや癖があるので、注意が必要です。
また、弾む分、技術がない人が使うとボールが長くなる恐れはありますが、
これはどのラバーにおいても言えることだと思います。
後は、テナジーシリーズの宿命として重いことと値段の高さは避けられません。
■こんな貴方にお奨めしちゃう
テナジー・64のポテンシャルを引き出すには、中級以上の技術が必要だと思いますが、
基本的にはすべての攻撃型プレーヤーにオススメできます。
ドライブの伸びと、中陣からの引き合いには目を見張るものがあるので、
ノングルー後のラバー選びに悩んでいる人にはぜひ一度使ってみてほしいと思います。
特に、ラリー戦での強さは驚異的なので、ラリー戦が得意な人が使うと鬼に金棒!
日本製の高弾性ラバーやテンションラバーの回転の掛けやすさとコントロール性能の高さ、
ドイツ系テンションラバーの弾みの良さと扱いやすさ、
それらが融合した夢のようなラバーがこのテナジー・64です!
勝ちたいなら、テナジー・64という選択はこれからの必然なのかもしれません。
(2009/02/04)
テナジー・64(黒/特厚)はこちらのページから購入可能です。
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