●リポーターの最終結論
使用したラケットは総檜7枚合板セプティアー(Nittaku)です。 メイス(Butterfly)のスピードを少しだけ落として、打球感に厚みを加えたようなラケットです。
グルーイング3回で使用しました。
★ドラゴン4シリーズの基準
ワイルディッシュをドラゴン4シリーズの基準として考えてレポートを進めます。
■ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
○攻撃技術のファーストインプレッション
うーん、ヒデンに比べて、ラバー硬度が跳ね上がってるね。
僕のなかでの硬さレベルは、ドランクン>ワイルディッシュ>エンペラー>ヒデンって感じかな。
ヒデンのようには簡単に食い込んでくれない。
ヒョロヒョロのドライブしか打てないよ(^^;)
本格的に中国ラバーって感じです。
扱いが難しいです。
エンペラー攻略には少し苦戦しそう。
○攻撃技術の最終結論
中国ラバーの特徴は、「回転力は強いがスピードは遅い」が一般的だと思います。
スピードが遅くなれば、必然的にラリー戦になる確率が増えるのは当たり前ですよね。
ラリー戦になれば、カウンター、パワー、カーブ、繋ぎ、様々なドライブを使用します。
そのなかでも僕が重要視しているのは“繋ぎドライブ”です。
なぜかというと、「自分が攻めてる時に、点が取れるのは当たり前でしょ?」というのが1番の理由です。
僕が考えるに、“相手のパターンで、どれだけ点数が取れるか”が問題だと思います。
相手のドライブを、いかに繋ぐか。
そして、どうやって反撃に活かしていくか。
ひとつミスすれば、そこでラリーは終わってしまうから無理はできない。
繋ぎドライブには、プレーヤーの技術はもちろん、ラバーの性能も重要なポイントになってくるでしょう。
と、まぁ〜、ここまで書けば、勘の良いみんなは気づいたかな?
そうです!エンペラーは、“繋ぎドライブ”がやりやすい(^-^)
ワイルディッシュでは、本当に繋ぎドライブに苦労したよ。
結局だした結論は、“回転力で勝負”でしたね。
でもですねぇ〜、エンペラーにそんな苦労は、一切必要ナッシング!
ワイルディッシュよりも食い込んでくれるので、軽い力で弾き返してくれます。
スイングに余裕ができるので、コースや回転量の変化が付けやすい(^^)
エンペラーは、ドラゴンシリーズのなかで、1番バランスが取れていますね。
色々な場面に対応しやすいね。
“ワイルディッシュ、ドランクンに慣れるまでは・・・”
どういう事かというと、こういうことなんです。
ワイルディッシュやドランクンに慣れた後、もう1回エンペラーを使ってみたんです。
これがまぁ〜〜、なん・・・ッとも! 使いにくッ!(笑)
特にパワードライブを打った時ですよ。
“ガツン!”と当ててしまうと、もう・・・ダメね。
満塁ホームラーンしちゃうモン(笑)
「軟らかい!」「安定しない!」「物足りん!」
もぅ、試合中は頭に血が上りっぱなしだったね。
※(あくまでもワイルディッシュやドランクンに慣れてしまった後の話です。)
ヒデンが“中国ラバー初心者向け”なら、エンペラーは“中国ラバー中級者向け”でしょう。
ワイルディッシュにランクアップするための、ステップアップラバーになるでしょうね(^^)
■ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
○守備技術のファーストインプレッション
ツッツキ、ストップはヒデンよりやりやすい。
スポンジが硬くて浮かないんだもん(^-^)
ヒデンは「軟らかすぎ!」って感じたけど、エンペラーは丁度良い硬さだね(^^)
ブロックは、ワイルディッシュより難しいね。
スポンジに食い込んでくる感覚がワイルディッシュより強い感じがします。
そのため、当て系ブロックのときに、オーバーミスを連発してしまいました(^^;)
○守備技術の最終結論
ブロックは、ファーストインプレッションで書いたように、当て系ブロックが難しいね。
ワイルディッシュのように、突き刺さるブロックをするには、練習が必要です。
回転力の強いドライブには、擦り系のブロック、回転力の弱いドライブには、当て系ブロックが有効です。
擦る、当てるを使い分けることで、安定したブロックが可能になるでしょう。
ツッツキについては、ワイルディッシュのように、シッカリ回転を掛けることができます。
しかし、ワイルディッシュよりも軟らかいので、浮かない力加減が必要です。
試合のなかで、ツッツキは地味だけれども大切な技術なんです。
低くて斬れているツッツキをすることで、相手の攻撃を防げる確立が多くなります。
だけど、いくら斬れてても、浮けば簡単に攻撃されてしまう。
エンペラーの回転力は意識しなくても、強い武器になってくれる。
なので、力加減だけを意識してツッツキしましょう。
守備技術で1番良いのは、ストップですね。
弾み過ぎず、かといって弾まないわけじゃない。
絶妙のバランスです(^^)
しっかり短くストップできるのに、ワイルディッシュのように「ネットに届かない!」なんて事がなく、やりやすいよ(^-^)
■サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
サービスは、ヒデンより難しさが格段にアップしてますね(^^;)
ワイルディッシュほどの浮きではないのですが、やはり下回転サービスが特に浮いてしまいます。
僕は下回転サービスを中心に、サービスを出すので苦労しました(^-^;)
サービス時のスイング方向を、しっかり一定に保つことが、安定に繋がるでしょう。
「グッ」と食い込ませてサービスするときは、特に注意して相手方向へのスイングを意識しないと相手にチャンスボールを与えてしまいます。
レシーブについてはフリックがやりやすい(^^)
ラバーの硬度が丁度良いのかな?
それともラバーが僕のフリックに合ってるだけかな?
フリックのなかでも特に、弾くフリックが良く入る(^-^)
試合中、低くてきわどいボールを、おもいっきり弾いてフリックしたら・・・あーら、不思議。入るんです。
何度も神がかり的なフリックが入って相手もビックリしていました。
なにより、僕自身が1番ビックリしてましたけど(笑)
■メリットついて
エンペラーのメリットは“バランスが良い事”ですね。
ドラゴンシリーズのなかで比べると、攻撃技術、守備技術、威力と使いやすさが、しっかり両立されていてイイ感じ(^^)
あと、これは僕だけかもしれませんが、“フリックがやりやすい”
フリックについては、レシーブの項目で書いたように、弾くフリックが特にやりやすいです。
食い込み具合が丁度良くて、僕は好きです(^^)
■デメリットついて
“中途半端”というのが、デメリットかもしれません。
“バランスが良い”という言葉は、辛口に言えば“飛び抜けたものが無い”と言い換えることができます。
ワイルディッシュやドランクンのようにラバーが硬く、回転力、攻撃力が高いわけでもなく、ヒデンのように軟らかく、使いやすいわけでもない。
“中間的なラバー”なんですね。エンペラーは。
ヒデンが物足りなくなり、本格的にドラゴンシリーズを使いこなそうと思うなら、まずはエンペラーを使ってみましょう。
■こんな貴方にお奨めしちゃう
ヒデンを使用していて、物足りなくなった人にお奨めします。
バランスが良いので、使いやすさと威力を両立したい選手にピッタリです。
エンペラーを使いこなせるようになれば、ワイルディッシュ、ドランクンも楽に扱えるね。
クセのある打球感や食い込ます作業に慣れることで、ドラゴンシリーズの特徴を捉えた打球ができるようになるでしょう。
エンペラーを使用するときは、「早くレベルアップして次に挑戦するんだ!」という気持ちでいてください。
エンペラーは、ヒデンからワイルディッシュの中間地点です。
“圧的な攻撃力”を手に入れたいなら、エンペラーは、早く卒業することを奨めます。 (2007/2/22)
■その他のドラゴンレポート最終結論はこちら
最終結論比較レポート(シリーズ別)
ワイルディッシュ・ドラゴン(赤/2.20mm)
エンペラー・ドラゴン(赤/2.20mm)
ドランクン・ドラゴン(黒/2.20mm)
ヒデン・ドラゴン(黒/2.20mm)
エンペラー・ドラゴン(赤/2.20mm)はこちらのページから購入可能です。
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今回の協力者は、竹原さんです。
一見こわもてですけど、意外と?優しい人です。
卓球が大好きで、今は愛媛⇔京都を行ったりきたりしてしているそうです。
愛媛に帰ってくるたびに色々な情報を仕入れてくれるので、竹原さんが来店すると卓球談議に華が咲きすぎます(^_^;
それでは、竹原さんレポートお願いいたします。
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●名前/年齢/卓球歴/お住まい
竹原裕貴さん/28歳/20年/愛媛県(京都出身)
●主な戦績
高校近畿ベスト32
1998年度全関西選手権ベスト16
●現在の使用用具
ラケット ルデアック-FL(Nittaku)
フォア面 スカイラインV(赤/2.20mm)、バック面 レフォーマ(黒/特厚)
●目指すプレースタイル
カウンター多様のドライブ型
●道具選びの基準
ラケットは適度に弾んでソフト打球感があるもの。
フォア面は粘着性ならばカチカチに硬い目のスポンジをチョイスします。高弾性でも硬い目使うかな(^_^;
バック面は高弾性のみで硬すぎず軟らかすぎずくらいのスポンジをチョイス。
全体的にボール飛行ラインが曲線をえがいてくれるラバーを選びます。
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■リポーターのファーストインプレッション
打球感を他の中国ラバーに例えるなら、キョウヒョウに似ていると思います。
比較的硬めで、スピードとスピンの調和がきちっと取れているね。
ただ、球離れが早いので、しっかり当てないとミスっちゃうかなって感じがしました。
もっと、詳しく試打を行いレポートを行います。
■ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
おっ、シートが硬いわりには意外にスピードが出るじゃない(^-')b
回転量は、うーん(-ω-;)もう少し欲しいなぁ・・・。
スピード性能が高すぎて、スピン性能をかき消している感じですねぇ。
ボールの回転力で相手を圧倒する力がもう少し欲しいね。
エンペラードラゴンのボールは簡単にブロックされちゃうんですよ。
僕みたいに、回転力で勝負するプレーヤーには向いていませんね。
下回転打ち、上回転打ち、ともに1発で決める力はあります。
なので、スピードで押していく選手にピッタリでしょう(^0^)
■ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
守備技術はツッツキよりもストップが良いですね!
ストップは抜群に止まりますよ!活き活きとしたストップが可能です!
対戦相手が届かずに転ぶこともあるくらいですから(^0^)v
ブロックに関しては、まるでカウンターみたいです!
スピードが出るため、ちょこっと振っただけでカウンターに匹敵するくらいのブロックが打てました!
これは僕のような戦型にはピッタリです(^−^)
威力のあるブロックがズバッと決まります!!
■サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
このラバー、僕が大切にしている木の感覚がまったく伝わってこなかったんです(>_<)
僕のサーブの考え方は“木とラバーの融合”で、ラバーで斬るのではなく木で斬る感じなんです。
エンペラードラゴンのサービスのレポートは控えたいと思います。
待っていた方ごめんなさいm(_ _)m
■こんな貴方にお奨めしちゃう
エンペラーはドラゴン4シリーズのなかの登龍門的存在だと思います。
ドラゴン4シリーズ使ってみたい方、ぜひエンペラードラゴンから使ってください。
高弾性からの乗換えにも違和感がないと思います。
「粘着ラバーにスピードが欲しいなぁ」と、いう方もこれを一度試してください。
いつも中国ラバーを使用している僕にはスピン性能に、ちょっと不満が残りましたが、全体的に見ると使い易い中国ラバーだなと思いますね。
ドラゴン4シリーズ使ってみたいという方、まずはここからです(=⌒▽⌒=)
(2007/3/31)
■その他のドラゴンレポート最終結論はこちら
最終結論比較レポート(シリーズ別)
ワイルディッシュ・ドラゴン(赤/2.20mm)
エンペラー・ドラゴン(赤/2.20mm)
ドランクン・ドラゴン(黒/2.20mm)
ヒデン・ドラゴン(黒/2.20mm)
エンペラー・ドラゴン(赤/2.20mm)はこちらのページから購入可能です。
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