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重量を測ってみました。パッケージから出したばかりの重量は写真(右)のとおり。
カット前→カット後の重量は下記のとおりでした。
●黒特厚 『44g』→『33g』
開封前のラバー重量は次のとおり。
●特厚 赤(76/78g)、黒(68/74g)
●厚 赤(66/69g)、黒(68/69g)
●中 赤(66/68g)、黒(64/66g)
●薄 赤(66/66g)、黒(62/65g)
※パッケージ(紙)にも重量差がございます。
※上記の重量はレポート作成時に測定した値になります。
パッケージの仕様変更により、現在製造している商品との重量に差が出る場合もございます。
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SS・21のグルー効果は写真のとおりです。
グルーイング前は「ペター」っと、していたものが、
1回、2回と、塗り重ねることでドンドン膨張しているのがわかると思います。
メーカーによると「前作よりも回転を掛けやすくするためスポンジに改良を施した」そうです。
発表されている硬度を見るとスポンジを硬くしているようです。
しかし、一般的には柔らかい方がボールの接地面積が増えて回転が掛けやすいと言われているのですが・・・(^_^;
まだまだ、解らないことが沢山あります。
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SS・21のトップシートを撮影したものです。
新しいロゴが入って心機一転気持ちよくプレーしたいところなのですが、ラバーのネーム部分(指が当たる部分)の仕上がりが汚い(-_-;
一昔前は「表ソフト=TSPブランド」と、いわれていたけど近年、ButterflyやNittakuの表ソフトユーザーが増加している。
細かい指摘ではあるけれど、ネーム部分をもっと綺麗に仕上げてもらいたいものです。
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その他の回転系表ソフトと粒の特徴を見比べてみるとSS・21は布目が非常に深いと感じました。
粒が若干高く、間隔も広くなっているは当然のことですが、触ってみると大きさも変更された?と、感じてしまうほど、別物ラバーと化しています。
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粒形状は表ソフトラバーの特徴「台形」です。
根元が太いことで粒が倒れるのを防ぎしっかりとした回転を掛けることが可能になるのです。
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2004年3月にカタール・ドーハで開催されたITTF理事会で表ソフトラバーに猶予期間を持って
公認取り消しがされることが決定しました。
まだ猶予期間の4ヶ月前にも関わらず、スーパースピンピップスシリーズが完成しました。
主流ラバーの裏ソフトでは、Butterfly/Nittaku/YASAKAに完全にシェアを奪われている状況です。
得意の表ソフトでも他メーカーから追い越されている感じが強いTSPです(^_^;
粒の高さや間隔の変更で回転力が弱まるのでは?と、一部のユーザーから心配されています。
回転系表ソフトユーザーの注目を集めたレポート、近日中に試打を行い最終結論をだします。(2005/12/1)
●ジャスポの最終結論
使用したラケットはバンブーショット(JUIC)です。 上板に“竹”を使用しており、独特の打球感や強いインパクトでの“しなり”が魅力的なラケットです。 グルーイング1回で使用しました。
■第1次レポート(2日間使用)
初めての表ソフトレポートです。裏ソフトユーザーが表ソフトを使うには「どのような障害を乗り越えなければならないか」などもレポートできたらと思います。
ジャスポ(裏裏シェークハンド)にとって、表ソフトに手を出すことは「ありえない」という考えがあります。
なぜなら表ソフトは、コントロールや打球面の出し方などが裏ソフトとは全く異なるからです。
※ 初心者の方が「裏も表も大差がない」と、おっしゃっているのを耳にしますが、初心者レベルの話ではないですよ(^_^;
それでは何故?表ソフトをレポートするかというと・・・ユーザーさんのお声に押されたわけです。
チョイスしたのは裏ソフトに近い感覚の回転系表ソフト(これなら違和感が少ないだろうと)(^_^;
2日間使用した感想は、スピード系よりは使いやすいのですが、球離れが早いのと、
コントロールが難しいのとで、3試合行って全敗です(T_T)
ツッツキの凡ミスはする。ツッツキ打ちは入らない。ロビングが飛ばないと惨憺たる結果です。
※ コース限定であれば入れることも可能ですが、試合中のとっさの面作りや、厳しいラリー戦の場面で失点が重なる。
普段負けない相手に負けてしまい、「もう表ソフトなんて使わない」と、思ったのですが・・・。
ユーザーからのお声は神のお告げ、レポートを充実させる為にも当分使用してみましょう(^-^;
ユーザーさん今週末は勝てるように応援してくださいm(_ _)m (2005/12/8)
■第2次レポート(完結編)
裏ソフトを使用時には負けることのなかった相手に3連敗して、立ち直れないくらいに落ち込んでいたのですが・・・。また、負けました。(本当に立ち直れなくなりそう)
前回よりも凡ミスの数が減り、ラリーが続くようになったのですが、失点の内容は凡ミスでした(^_^;
4連敗を喫した相手はカットマン、裏ソフト使用時はツッツキでの失点も少なく、揺さぶったり、フェイクフリックで逆を突いたりと簡単に得点することができていました。
しかし、スーパースピンピップス・21の場合には、ツッツキを続けることはできるのですが、ラバー表面で滑って浮いてしまったり、ストップや斬る斬らない、フェイクモーションなどが非常に難しく感じました。
※ なんとか入るようになったのは良いのですが、コース・長短・高低の微妙な調整が難しいという意味です(^_^;
(T_T) スーパースピンピップス・21で多かった失点パターン
ツッツキラリー ツッツキが浮く 攻撃をされる ブロックができず後へ下がる ロビングのミス
ツッツキラリー 先手を仕掛ける ミスor反撃される
(^0^) 裏ソフト使用時であれば
ツッツキラリー 相手が痺れを切らし 攻撃をされる ブロックで揺さぶり得点
ツッツキラリー さまざまな形で先手を仕掛ける ミスor連打で得点
3週間使ってみての最終結論を木曜日にアップします。お楽しみに(^-^)(2005/12/13)
■ドライブ・スマッシュ(スピード・回転量・コントロール性)の攻撃技術について
「表ソフト=ドライブ不向き」と、いう先入観を持っていたのですが、SSP・21は結構ドライブできますよ(^-^)
ただ、回転系表ソフトは納得できない!表ソフトの性質が中途半端になっていると思うんですよ。
スピード系表ソフトと比較すると、確かに回転量は上なんです。
しかし、裏ソフトと比べると結果は言うまでもないですよね。
それでは、スマッシュなどの強打を打ったときはというと、スピード系表ソフトだとナックルボールになりやすく相手がネットへ引っ掛けてくれます。SSP・21の場合にはナックルの度合が小さく、裏ソフトと比べると初速はあるものの失速の度合が大きい。
表ソフトのなかでは回転は掛かるのだけど・・・。
裏ソフトよりもナックルボールが出しやすいけど・・・。
と、いった印象が強いのです。また、以前発売されていたスピンピップスとも比較してみたのですが、粒が高く、間隔が広くなっているせいで、回転力は完全に落ちたといっても過言ではないと思います。
粒の改良はルール改定によるものですから仕方が無いことですが、回転系表ソフトにしてみれば活路を立たれたかもしれません。
■ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
表ソフトラバーの使い手として思い浮かべるのは伊藤雅範君です。
彼はスペクトルを使用している前陣速攻型の選手、素晴らしい快速バックハンドと、相手の攻撃を絶妙のコントロールでとめてしまうナックルショートが印象的な選手でした。
そう、ジャスポが密かに良いなぁ、と、思っていた技術は彼のナックルショートです。
今回はナックルショートが1本でもでるように心がけていました。
そうしたら、出ましたよ。インパクトの瞬間「オォ!」という感触、飛んでいくボールの軌道は“まさにナックル”相手は連打で攻め込んできたのですが、キター!おもいっきりネットへズドーン!
思わず飛び上がりたくなるくらい最高でした(^-^)
表ソフトを使用するならば攻撃だけではなくて、相手がネットへ落としてくれるナックルショート(ブロック)は絶対にマスターしたい技術でしょう。
SSP・21が特別ナックルが出しやすいわけではないと思うのですが嬉しかったので書いてしまいました(^_^;
■サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
回転系表ソフトではあるのですが、裏ソフトから乗り換えるとなると不満が残りました。
表ソフトの初速の速さを利用したナックル系スピードロングサービスが有効だと感じました。
台から距離をとるラリー戦だと負けてしまうのですが、サーブ・レシーブのような台に接近していると、初速の速さは即得点に結びつくパワーを持っていますね。
レシーブでは、回転の影響を受けにくいためコントロールしやすいと感じました。
違うかもしれませんが、表ソフトはナックルサービスに対するレシーブが難しくないですか?(誰に聞いてんだ?!(^_^;)
裏ソフトであれば、ナックルサーブを面を立てたツッツキで簡単に返せていたのに、表ソフトだと上手くいかないんですよ。何本かやってみたんですけど浮いちゃうんですよね。
■裏ソフトユーザーが表ソフトを使うには「どのような障害を乗り越えなければならないか」
乗り換えには“3つの障害”があります
1つ目は、コントロール障害
裏ソフトは親しみやすく正直なラバーだと思います。
なぜかというと、自分の出した面と相手の回転に対して素直に影響されるからです。
これは表面が“平べったい”からですね。
一方、表ソフトというものは、当たり所が悪いと自分の出した面とは別の方へ飛んでいくことがあります。
例えるならば、バスケットボールをバウンドさせるところを想像してください。
平たい床(裏ソフト)と、突起物がある床(表ソフト)で、ボール突きをしたら、どちらの方が上手にボール突きができるでしょうか?答えは簡単ですよね。
突起物に当たることを「当たり所が悪いと」と、表現したわけです。
平たい床(ラバー)でボールを突いている、裏ソフトユーザーには突起物の上では上手く突くことができないということです。
表ソフトには、裏ソフトにないコントロールの障害が存在するということです。
2つ目は、決定力不足障害
表ソフトユーザーに「表ソフトの特徴はなんですか?」と、聞くと、「ナックルボールが出しやすい」「初速が速い」「回転の影響を受けづらい」などの答えが返ってきます。
そのどれもが正解でしょう。しかし、これは表ソフトユーザーが答えた特徴です。
裏ソフトユーザーが表ソフトに乗り換えると決定力不足に悩まされるでしょう。
表ソフトに比べて、裏ソフトユーザーは台から距離をとることが多いのです。
初速が速いけど、ボールに伸びの少ない表ソフトラバーは、後ろに下がれば下がるほど、決定力不足に悩まされるでしょう。「そんなの前陣に構えれば良いだけだ」と、思う方もいるでしょうが、これほど難しいことはないと思います。なぜなら、裏と表では面作りが若干ですが違うのです。
表に乗り換えた直後は面作りの誤差が生じやすい、面作りで精一杯のとこに慣れない前陣でピッチの早い戦いは凡ミスに繋がりやすいです。
決定力不足には、もう1つ原因があります。それはラバーが軽いということです。
今回のSSP・21は特厚を使用しました。裏ソフトで特厚だと40g前後ですが、SSP・21は「33g」と、裏ソフトから比べると7gも軽量なのです。
「7gで何が変わる」って?この少しの違いが得点と失点を分ける決定打に大きな影響を与えているのです。
最後の3つ目は、だったら障害
上記2つの障害は練習すれば改善することのできる技術的な障害でしたが、一番厄介なのがメンタル的な障害「だったら障害」です。
裏ソフトユーザーが「そうだ表にしよう」と、安易な考えで挑戦したとしてください。
表ソフトで試合をする「あら?」「えっ!」「おいおい」と、裏ソフト使用時では考えられないミスを連発します。
そのときに「裏ソフトだったら・・・」と、ついつい考えてしまいます。
ミスだけなら許せても、いざ試合で負けたら・・・普段負けない相手に負けたら、そんな人間の心の隙間に入り込み、「表ソフトなんてヤメチマエ!」と、囁きかけるのです。
心の弱い人間は、ラケットケースのスペアラケット(両面:裏々)で再試合を申し込むことになるのです。(これはジャスポの実話です)
これら3つが裏ソフトユーザーが表ソフトへの変更に伴う大きな障害になるのです。
特効薬としては、人知れず猛練習に励むことだけです。
■こんな貴方にお奨めしちゃう
裏ソフトラバーから乗換えを考えている・・・ 表ソフトラバーでもドライブを多用する・・・
上記のような方にお奨めしたいですね。
1点気をつけていただきたいのは、「スピンピップスと同じ感覚ではダメ」と、いうこと。
レポートでも触れましたが、ルール改定による粒形状の改良が、前作スピンピップスに比べ回転量を落とす結果となっているからです。
ジャスポ卓球クラブには、スピンピップスを使用しているカットマンがいるのですが・・・困ったなぁ。
SSP・21では感覚が違いすぎるでしょうし・・・。粒高にでも転向させましょうか(^_^;
(2005/12/15)
スーパースピンピップス・21(黒特厚)はこちらのページから購入可能です。
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