レポート前書き
いつもレポートをご愛読いただきありがとうございます。
さて、2005年10月21日発売のハモンド-Xのレポート作成準備が着々と進んでおります。
ハモンド-Xを紹介させていただく前に、ハモンド、ハモンドプロαを復習しておいてくださいね(^-^)
ナノコンポジットを搭載したハモンドXは近未来ラバーとして受け入れられることができるのか?
それともハイテンション・ラバーのように最初は敬遠されることになるのか!
事実はジャスポレポートでお確かめください。

比較レポート(シリーズ別)
ハモンド(赤特厚)
ハモンドプロα(黒厚)
ハモンド-X(赤特厚)

ラバー重量測定
ハモンド-X(パッケージ) ハモンド-X(カット前のラバー)
ハモンド-X(赤特厚)
重量を測ってみました。パッケージから出したばかりの重量は写真(右)のとおり。

カット前→カット後の重量は下記のとおりでした。
●赤特厚 『63g』→『42g』

開封前のラバー重量は次のとおり。
●特厚赤(92/93/94g)、黒(92/92/95g)
●厚赤(89/92/92g)、黒(90/90/91g)
●中赤(82/83/83g)、黒(81/85/87g)
※パッケージ(紙)にも重量差がございます。
※上記の重量はレポート作成時に測定した値になります。
パッケージの仕様変更により、現在製造している商品との重量に差が出る場合もございます。


重量比較レポート(シリーズ別)
ハモンド(赤特厚)
ハモンドプロα(黒厚)
ハモンド-X(赤特厚)

グルー効果
Before(グルーイング前) After(1回目)
Before(2回目) After(3回目)
ハモンド-X(赤特厚)
さすがはノングルー対応ラバーです。
グルー効果が低い(笑)
ノングルー対応と書いてあるのにグルー効果を調べる必要性があったのかどうか、真剣に悩みます(^-^;;
「ハモンド-X、グルー効果が低いじゃねーか」
なんて、メーカーに言っちゃダメだぞ。
グルー効果を期待しているジャスポが悪い。
今回の試打はノングルー対応ラバーに合わせて、クリーンチャックで貼り付けることにします。


グルー効果比較レポート(シリーズ別)
ハモンド(赤特厚)
ハモンドプロα(黒厚)
ハモンド-X(赤特厚)

トップシート
ハモンド-X(トップシート)ハモンド-X(トップシート)ハモンド-X(トップシート)ハモンド-X(トップシート)ハモンド-X(トップシート)ハモンド-X(トップシート) トップシートは、ハモンドシリーズ全てに共通点があるように感じます。
やはり、天然ゴムと合成ゴムの比率が同じだからなのでしょうか。
ただ、硬質なスポンジと組み合わさった時に、類似トップシートでも違う結果を生み出すとも考えられますよね。
ハモンドプロαについで回転が掛けやすそうな印象を持ちました。

●トップシートの質感を他のラバーで例えると
クーガ、バリテス(JUIC)/バンジー(TIBHAR)などがあります。

ハモンド-X(トップシート)ハモンド-X(トップシート)ハモンド-X(トップシート)ハモンド-X(トップシート)ハモンド-X(トップシート)ハモンド-X(トップシート)
ハモンド-X(赤特厚)
開封したラバーをテーブルに置いてみました。
シートが盛り上がっているでしょ?わかるかなぁ。
ハモンドプロαはペタ〜ッとしてたんだよね。
スポンジの硬度が関係してるのかなぁ。
グルーを塗った場合だと、スポンジが膨張して、写真とは反対に反るでしょ、と、いうことは、スポンジが縮んでいるということかな?
テンションラバー発売当初はこういった現象があったなぁ。懐かしいですな。


トップシート比較レポート(シリーズ別)
ハモンド(赤特厚)
ハモンドプロα(黒厚)
ハモンド-X(赤特厚)

スポンジの特徴
ハモンド-X(スポンジ)ハモンド-X(スポンジ)ハモンド-X(スポンジ)ハモンド-X(スポンジ)ハモンド-X(スポンジ)ハモンド-X(スポンジ)
ハモンド-X(赤特厚)
どうですかぁ、この質感伝わってますか?
表面はザラっとした感触で、結構な弾力と硬さですよ(^-^)
でも〜、硬質スポンジが、中・高生に受け入れられるのかなぁ。
しか〜し!期待が持てるのは、ナノ技術を使用して、"反発性を生み出す「合成ゴム」"を70%も配合しているところ。
硬い=食い込まない=スピード減速の方程式は過去の話、ハモンドやプロαは合成ゴムが50%。
で、あれだけスピードが出るのです。
70%も合成ゴムを配合すれば、少々食い込みが無くたってぶっ飛ぶハズだ!

粒の違いは?
ハモンド-X(スポンジ)
ハモンド-X(赤特厚)
粒の形状についてNittakuさんから回答が得られましたので報告します。
シート&粒は、今まで発売されていたハモンド、ハモンドプロαをベースに改良を加えたそうです。
ここからはジャスポの見解ですが、ハモンドシリーズ(ハモンド/ハモンドプロα/ハモンド-X)のトップシートは全て別物と考えたほうが良いかもしれません。詳しくは最終結論でレポートできればと思います。(2005/10/14)

ジャスポ最終結論

さぁ!皆さん注目してくださいハモンド-Xのレポートですよ(^-^)
Nittakuカタログには難しい言葉でいっぱいです。
混合比率、IE、天然ゴム、ナノコンポジット・・・(@_@)?。書いているだけでも頭がパンクしそうです。
最終結論を読む前に、ハモンドシリーズに必要なことを簡潔にまとめておきましょう。

■ハモンドシリーズのポイントは以下のとおり
1.「天然ゴム」 ------ 耐久性を生み出す性質
2.「合成ゴム」 ------ 反発性を生み出す性質
3.「IE」------------ 天然ゴムと合成ゴムの配合バランス(耐久性と反発性のバランス)
4.「ナノコンポジット」 - ハモンド-Xだけに搭載されたスポンジへの技術

■ハモンド-Xについて
ハモンド3シリーズハモンド3シリーズハモンド3シリーズハモンド3シリーズハモンド3シリーズハモンド3シリーズ
ハモンド-X(赤特厚)

最大の特徴はスポンジでしょう。
ハモンドやハモンドプロαでさえ、"反発性を生み出す「合成ゴム」"を50%も入れているのに、ハモンド-Xでは"合成ゴム比率70%"に達したというのですから破壊力抜群になるでしょうね。
なぜ70%もの合成ゴムを入れることができたのか?それは、“ナノコンポジット”という技術のお陰です。
先ごろ発売されたクーガ(JUIC)にもナノテクノロジーという技術が用いられておりました。
未来ラバーのキーワードは、ナノ!なの?
とうとう、ナノテクを搭載しちゃいましたよ。ハモンドシリーズも遂に完結?かなぁ。
これで最後かもしれないと思うと、なんだか淋しい(T_T) 記念撮影でパッケージの集合写真をパチリッ!
店舗に来る中学生がハモンドを買っていこうとしたから聞いたんです。
「おっ!ハモンドかぁ(^-^) 先輩からのオススメか?」、中学生「いいえ。なんか・・・カッコいいから」
わかる!その気持ち、やっぱりねーラバーだってジャケ買いしたくなるんですよ。
性能を知らないラバーが2枚あって、そこから選べといわれたらカッコいい方選ぶモン♪
ハモンド-Xもジャケ買いされていくに違いない!(こんなんで最終結論と呼べるのか?!)
性能・パッケージともに選手達から支持されるラバーになることを期待しましょう。
近日中に試打を行い最終結論をだします。(2005/9/24)

最終結論比較レポート(シリーズ別)
ハモンド(赤特厚)
ハモンドプロα(黒厚)
ハモンド-X(赤特厚)


ジャスポの最終結論
使用したラケットは総檜7枚合板セプティアー(Nittaku)です。
メイス(Butterfly)のスピードを少しだけ落として、打球感に厚みを加えたようなラケットです。
もちろん、ノングルーで使用しました。

ファーストインプレッション
意外と軟らかいなぁ。と、いうのが最初の印象でした。
スポンジの特徴では硬質なイメージがあったんですが、打球してみると軟らかいです。
それとハモンドと比べるとボールを持つ感触があるように感じました。

ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
マークV-XSと一緒に使用していたのですが、スピード面はハモンド-Xの方が断然上です。
ただ、コントロール性には疑問が残ります。
と、いうのも、強くインパクトした時は、打球スピードも良いし、カキンッ!という打球音も良かったのですが、
ゆっくりと相手コートに入れることが難しかったように感じます。
特にオーバーミスが増えましたね。ボールの威力を抑えようとするとネットへ掛かるし、
もうちょっと飛ばそうと思うと、飛びすぎてしまう感じはあります。
ここまで、マイナス面を書くと「ダメなラバーなの?」と、感じてしまう人もいそうですが、
悪いラバーでは無いんですよ(^-^;
どうしても話題のラバーには、厳しい判定が求められると思うのです。
ドライブではないですが、ジャスポが一番良いと感じた攻撃は、相手のトップスピン(ドライブ)に対して、
角度をぶつけて行くような打ち方です。
スピード&球質が優れています。強く弾いた時など、抜群のスピードが得られますよ。

サービスのスピード・回転量・コントロール性について
正直な話しすると、ハモンドのトップシートには期待していないのです。
(ドライブなどの回転量は良いのですが、表面で擦ると回転が掛けづらいから)
でもね、ハモンド-Xは良かったね〜。ハモンドシリーズでは一番引っ掛けやすいシートだと思いました。
ハモンドプロαもシートの引っ掛かりはあるんですけど、シートが硬い感じがして、
サーブなどでは、回転を与えづらい感じがあるのです。
ハモンド-Xはシートの引っ掛かりが良いし、ハモンドプロαと比べると全体的に柔らかい
感じがして回転を与えやすいです。
ショートサービスでの繊細な回転の変化、ローングサービスでのスピード感、
サーブに必要なことの一通りが、高いレベルで実現しているでしょう。

ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
ツッツキが難しいかもしれないですね。
集中してプレーすればコントロールがつくのですが、何気なくツッツキすると浮いちゃう可能性がありますよ。
早い話が飛びすぎているんでしょう。
ツッツキやストップが飛びすぎる(浮いてしまう)時は、ラバーのサイズを薄くしたりするか、
技術的には前方向のスイングでなく、下へ落とすようなスイングを心がけると良いでしょう。
ブロックについてですが、止めるだけのブロックよりは、インパクトを強く前に押し出すようにすると、
弾きが良いですね。相手のラケットを押しのけるくらいの威力がありましたよ。

こんな貴方にお奨めしちゃう
前・中陣でトップ回転に対するラリーを得意とし、角度打ちを主に攻撃する選手に特にお奨めしたいです。
ハモンドシリーズのなかでは、回転が掛かりやすいシートだと思います。
しかし、ハモンドのシートは回転が掛かっていないと感じる人が多いのと、
“大好き”と“苦手”の真っ二つに分かれることがあるので慎重に選んでもらいたいです。
スピードを最重要視する選手にお奨めです。(2005/10/19)

ハモンド-X(赤特厚)はこちらのページから購入可能です。