リポーターの紹介
金丸さん 今回レポートに協力してくれる金丸さんです。
粒高歴は10数年、新居浜市内では卓球台の魔術師として知的(卑劣?)なプレーで勝ち進んでいます。最近は地元の若手チームのメンバーの一員として活躍している。
大人になってから粒高選手が驚異的と思いしらせた唯一の存在です。
彼のプレーを一言でいうと“ちょい不良粒高”と、いった感じ(^_^)
●名前/年齢/卓球歴/お住まい
金丸俊之さん/27歳/15年/愛媛県

●主な戦績
愛媛県中学総体ダブルス・ベスト8
愛媛県高校新人団体準優勝(主将)
全国高専ダブルス・ベスト8
全国高専大会団体優勝(主将)

●現在の使用用具
ラケット ティモボルスパーク-CS(Jasupoオリジナル)
フォア面 フェイントロングV(赤/OX)、バック面 カタパルト(黒/中)

●目指すプレースタイル
攻撃的な粒高(ちょい不良)プレー

●道具選びの基準
粒高はブロックの時に大きな変化がありながら、トップシートには多少の引っ掛かりが
あることが望ましいです。アンチ加工は自分で回転を与えることが難しいからね。
裏面は軟らかめで食い込みを感じられるもの。

リポーター最終結論


リポーターの最終結論
使用したラケットはティモボル・スパークCSです。
ノングルー(ウォーターチャック使用)で使用しました。


フォア強打・プッシュ等の攻撃系技術について
フォアトップスピン打ちから行いました。
もの凄く打ちやすいです!半端じゃありません!
粒高初心者でもいきなり普通に打てる水準といっても言い過ぎではないと思います。
特にドライブ系の打ちやすさは全ツブ高ラバーのなかでも最高レベル。
そして、威力が・・・。
フォアトップスピン打ちをしたときの威力、スピード+安定感は私の知っている粒高の中でも傑出しています。
後、もう一つ。ドライブの回転量、間違いなく粒高最高水準です。
かなり裏ソフトに近い感覚で打てるラバーです。
ここで実例を一つ。全日本マスターズでラン決までいったカットマンの方を相手にフェイント・AGでドライブ系の打ち方でカット打ちをしていたのですが、
私のフェイント・AGでのカット打ちに対して、後陣まで退いてカットしていました。粒高ドライブ相手にここまで退くことがありえるのかと驚きました。

もはや、この時点で今までの粒高とは一線を画した性能を持っていることは一目瞭然でした。テンション恐るべしです。

本格的に様々な下回転の球をフォア打ちを実験しました。
やはりドライブ系の打ち方が良です。裏ソフトのイメージで打つと安定して入ります。
また、少し甘い球に対してフリックすると、素晴らしい威力のボールがでました。
角度打ちですが、正直なところ、私には十分に安定して入れることができませんでした。
理由は2つ。
1つは私が慣れている粒高に比べ弾みが良すぎること。
もう1つは私が慣れている粒高に比べ相手の回転の影響を強く受けること。
でも、この2つは練習で十分に補えると思います。補えれば素晴らしい攻撃力を見せてくれると思います。

バックの下回転に対する攻撃プッシュはなかなかに難しい。練習不足の現状では安定感に欠ける感じでした。
理由はフォア角度打ちと同じです。
相手の回転量の多いボールだと影響を受ける点。
そして主として弾みが良すぎる点が不安定さの原因です。
実際、私のプッシュミスはほとんどがオーバーでした。
こんなところでもフェイント・AGの飛距離を実感しました(笑)

少し横にスイングして行う揺れるプッシュですが、これは揺れるというより摩擦で曲がる感じですね。
揺れというより、自分でつける回転量の差、威力でミスを誘う方が向いていると思います。


ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
まず、ツッツキですが、やり易いし斬れますね。
個人的にはプッシュよりやり易いと思いました。
現状の慣れだと、いきなりプッシュ攻撃ではなく、こちらがツッツキで変化をもたせ、相手に甘い下回転返球をさせて、それを狙って快速プッシュのパターンが◎でした!

意外だったのがストップ!
テンション系粒高だから弾みすぎるかと思いましたが、全然問題なし!
柔らかくストップすれば、まぁ〜きれいにストップできること(^0^)v

ブロックですが、ドライブに対してカット性ショートするとしっかり斬れるのはやはり粒高といった感じです。
回転量の少ない攻撃に対してのブロックは極めてやり易いです。
また、回転量の少ないボールに対してもかなり斬れます。
スポンジが柔らかいので球持ちがよく、弾みよりもコントロール、緩急がつけやすいです。
この辺はフェイントロングVに似ていますね。
後、個人的によかった点が一つ。
何故か、カット性ショートをすると発射角度が思うよりやや上を向く感じがあるんです。
そのため、かなり低いボールに対してもスイングを大きくとってカット性ショートができました
原因はよくわかりませんが、かなり理想的で良かったです。


サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
サービスは・・・ すみません。いつもと同じ(笑)
たまに斬れない粒高サーブを混ぜて展開に変化を持たせるぐらいの用途に留まると思います。

粒高としてはレシーブはなかなか難しいと思いました。回転の影響を受けている感じがはっきりわかります。
ただ、レシーブ技術がしっかり身に付いていれば、粒高らしいレシーブとやや裏ソフトっぽいレシーブの両方ができます。
私の場合は、どちらかいうと裏ソフトっぽい使い方をしてあげた方がいい感じでした。
いろいろな点で、とにかく当てて返球という水準のラバーではないのは確定的です。


メリットついて
メリットはなんといっても威力。攻撃時の飛距離、スピードは他の粒高の追従を許さないと感じるほどです。
また、回転のかけやすさも最高水準です。そのため回転に変化が持たせやすいと思いました。

ちなみにレポートを書いている最中に、攻撃的粒高に対してこの2つのメリット以外に何を求めればよいのか本気で悩みました(笑)


デメリットついて
相手の回転の影響をかなり受けます。
ただこちらから回転をかけることを求める以上、仕方のないことだと思います。
それと、粒高らしい変化はあまり大きくないと思います。練習相手の方にもいやらしさはそんなに感じないと言われました。
でも、このラバーの開発コンセプトは攻撃と聞いているので・・・ 変化を求める方が間違っているような気がします。


こんな貴方にお奨めしちゃう
はっきり言って、ただ当てて、角度調整のみで返球している、下回転に対してはひたすらプッシュのレベルの人にはこのラバーのよさはわからないと思います。
実際、今の私の技量では実戦でフェイント・AGのスピードを存分に使えていないと思います。
当てれば大きな変化がでるというようなわかりやすい粒高らしい特長があるラバーではありません。
しかし、この弾み!これだけの引っ掛かり!尚且つ粒高の性質を残している点は特筆されるものだと思います。とくに弾みに関しては凄まじいの一言です。
攻撃力、自分から回転をかけていく技術に自信のある人が使うと、その性能に驚くと思います。
粒高異質の選手、個人的にはペン粒高異質の選手で自分のスタイルに限界を感じ出している人は是非使ってみてください!
フェイント・AGは粒高異質攻守のプレー水準を大きく上げるほどの性能を持つラバーだと思います。
ちなみに攻撃多用のカットの人にもよいかもしれません。私はカットではないのではっきりはいえませんが。
個人的にはブライスの初登場時なみのインパクトを受けたラバーです。
繰り返します。粒高ユーザーでそのプレーに限界を感じている人!是非、使ってください!新しい展望が見えます!
もし、見えなければ・・・ まだ、元のラバーで精進が足りない可能性ありです(笑)

(2007/4/13)
フェイント・AG(黒/薄)はこちらのページから購入可能です。

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